桂離宮の建築の特徴と見どころとアクセス&駐車場情報

公開日: 


桂離宮の建物と庭園の融合調和は,ドイツ人建築家のブルーノ・タウトが戦前に記した『日本美の再発見』(岩波新書)によってその美しさが世界に紹介されました。
桂離宮は、月を深く愛した智仁親王によって、月を眺めるために造られた離宮だそうです。

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桂という地名そのものも、月とのゆかりが深いと言われていて、桂周辺の土地は風流な観月の名所としても知られていました。

th2桂離宮
 

桂離宮の近くの西京区松室には月読神社があり、桂の地名も中国語の「月桂」の故事から来ているといわれます。

 

こうした地にある桂離宮には、観月のための装置という意味合いがあるようで、それとともに、池での舟遊び、庭に点在する茶屋を用いての茶会、酒宴など、さまざまな遊興や行事の場としての機能があり、単なる鑑賞のための庭ではなかったと想像されます。

 

桂離宮の庭園と月

 

桂離宮の池の中には、天橋立に見立てて作られた美しい橋が浮かんでいます。

月波楼の方から眺めると、三日月のような半円形の優美な形をした橋が、水面に映って、満月のような円形をかたち作っています。

 

冴え冴えとした碧の水面に浮かぶこの半円形の橋を見つめていると、ただ夜空に浮かぶ月だけでなく、月の出ない日中の時間も、池に映る水鏡を通して月の姿をしのぼうとしたのか、という気がしてきます…。

 

そこには、月の桂という言葉を通して、今ある桂の地を、月の上の世界に見立てるような、天空と水面、そして地上を反転させてしまうような、大胆な想像力の世界が広がっているように思います。

 

その向こう側には、渡月橋に見立てた小さな石橋もその姿を映し、苔むした橋の草柳色がはっとするほど青い水面に映えて、秋の日の月夜のような冴え冴えとした輝きを放っています。
07ph-70桂離宮

 

「一枝を折る身ともかな 月の中の桂の里の 住居なりせば」(智仁親王)
出典:https://kyoto-design.jp/photo/18059

桂離宮の庭園とお茶屋

 

桂離宮の敷地は約7万平方メートルですが、周囲は竹藪(たけやぶ)や雑木林で囲まれています。

 

中央の庭には大小三つの中島のある池があり、汀(みぎわ)はそれぞれ入り組んで趣を変え、池の西には古書院をはじめとする書院群が雁行(がんこう)して配置され、池の周辺には回遊路が巡らされ、茶屋が所々に建てられています。

 

北の御幸門(みゆきもん)から書院群に至る御幸道をたどり、途中を左折して回遊路に入ります。

 

紅葉(もみじ)山、蘇鉄(そてつ)山を過ぎると御腰掛(おこしかけ)があり、この前面の石の延段(のべだんは行(ぎょう)の飛石(とびいし)の異名がある。

 

 松琴亭(しょうきんてい)

ついで鼓(つづみ)の滝を過ぎると、岬灯籠(みさきとうろう)のある洲浜(すはま)と天橋立(あまのはしだて)が見え、そのかなたに白川石の石橋と松琴亭(しょうきんてい)を望む。

 

松琴亭(しょうきんてい)は、池の東岸に建つ茶屋で,入母屋造(いりもやづくり)茅葺(かやぶき)の屋根をもつ一の間・二の間,柿葺(こけらぶき)屋根の茶室などによって構成され,中央に坪庭を設けたロの字形の建物です。

 

松琴亭には、くど構(かまえ)が土庇(どひさし)にあり、市松模様の襖(ふすま)や石炉(せきろ)がよく知られている。

 

いたるところに変化に富む意匠が見られ,特に一の間北側の深い土庇(つちびさし),その下に張り出した板縁に設けられた竈構え(くどがまえ)、一の間南側の床・袋棚など,独創的な構想で造営されています。

 

松琴亭の東の山の木立の中には、卍亭(まんじてい)とよばれる四ツ腰掛があります。

 

賞花亭・しょうかてい

 

松琴亭から蛍谷(ほたるだに)を経ると峠道になり、あたかも深山に遊ぶ感がある。頂上には峠の茶屋の賞花亭(しょうかてい)が建ち、掛けるのれんにちなんで竜田(たつた)屋の別称があります。

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賞花亭は,中島山上に建つ峠の茶屋といった風情で,切妻造(きりづまづくり)茅葺,間口二間・奥行一間半の小規模な建物であり,洛中の八条宮本邸にあった茶屋「竜田屋」を移建したものと推定されます。

 

正面の壁面には竹の粗い連子窓(れんじまど)が開けられ、その左右の袖壁には下地窓(したじまど)がつくられています。

 

この連子窓と下地窓の配分や形の比例のよさは見事で、また,この茶屋からは離宮殿舎の全景が眺望できます。

峠を下れば八条宮家代々の位牌(いはい)を祀(まつ)る、本瓦葺(ほんかわらぶ)きの園林堂(おんりんどう)があります。

 

園林堂・おんりんどう

 

園林堂は,智忠親王の代に造立された賞花亭の西側にある宝形造(ほうぎょうづくり)本瓦葺の建物で屋、根に唐破風(からはふ)の向拝(ごはい)をつけた、方三間の仏堂です。

 

桂離宮にある建物の中で唯一この小堂だけが本瓦葺で、堂内には観音像のほか宮家代々の位牌と画像が安置され、傍らに細川幽斎の画像が祀られています。

 

火灯窓(かとうまど)をつけ、いかにも仏堂らしい外観をみせています。

 

園林堂の正面からは一路梅の馬場へと至るが、その途中を左折すると笑意軒(しょういけん)があり、この建物では円形の下地窓、ビロードの腰貼(こしば)りが雅趣を誘う。梅の馬場から新御殿前に開ける広場は蹴鞠(けまり)が行われたという。

 

飛石は古書院と楽器の間の両者へと並べられ、広場の砌(みきり)をも兼ねる。古書院北方の丘には月波楼(げっぱろう)が建つが、ここでは開放的な室内や綟(もじ)り織(からみ織)の布を張った中抜きの障子などが印象に残る。

月波楼・げっぱろう

月波楼・げっぱろうは、古書院の北の小高くなったところに建つ茶屋で,寄棟造(よせむねづくり)柿葺、一の間・中の間・口の間の三室と竈構えをもつ板敷からなり、これらがコの字形に配列されて入り口となる土間庇を囲んでいます。

 

簡素・軽快な構造で、一の間に竹の竿縁天井(さおぶちてんじょう)を張るほかはすべて化粧屋根裏をみせており、竹の垂木と小舞、丸太・面皮材・皮付の曲木(まげき)を自由に組み合わせた軸組など、定型にとらわれない奔放な構想力を駆使しています。

 

全体としてきわめて開放的で、中から庭園の景観を楽しむために、部屋の配置や開口部に細心の工夫が施されています。

 

月波楼の丘を降りると、古書院の御輿寄(おこしよせ)前の中門になります。

中門から御輿寄へと続く石敷は真(しん)の飛石の名で有名です。

 

桂離宮の庭園は回遊路の随所に石灯籠や手水鉢(ちょうずばち)が置かれていて目を楽しませてくれます。

 

池や築山(つきやま)などの配置は、巡り歩くにしたがってさまざまな風景が眺められることを考慮したもので、智仁親王の作庭の巧みさを示している。
[工藤圭章]
出典:https://kotobank.jp/word/%E6%A1%82%E9%9B%A2%E5%AE%AE-45424

桂離宮前で一休み

桂離宮前に中村軒という和菓子屋さんがあります。

名物は、「麦代餅(むぎてもち)」。

奥の座敷で抹茶と一緒にお菓子を
食べることができます。

今の季節は、わらび餅が美味しいです。
肌寒い季節は、ぜんざいや汁粉
京都風の白みそ雑煮などを食べられます。

http://www.nakamuraken.co.jp/

桂離宮へのアクセス

電車利用の場合

市バスご利用の場合

京都駅から、市バス33系統で、桂離宮前バス停で下車。
乗車時間、平日混雑しない場合で30分くらい。
桂離宮前バス停より徒歩約8分

阪急電車

京都線 「桂」駅から徒歩約20分

東に出て府道139号を東へ、桂交番のある五叉路の交差点を北東に向いて歩きます。

車を利用する場合

名古屋方面あるいは大阪方面からはいずれも名神高速道路を利用します。
京都南ICで下車して、京阪国道に入り北上します。
京都南ICから、約20分です。

国道1号久世橋交差点で左折して、
桂川街道に入り上久世交差点で
右折、桂川街道を北上し
豆田街道交差点で右折、
50mほどで左折すると桂離宮です。

 

 

桂離宮駐車場情報

桂離宮には普通車で50台以上の
無料駐車場があり、
参観される方は利用できます。

桂離宮の直近にはコインパーキングあまりなく、500m以上離れると、コインパーキングは多数あります。

以上お役に立てば幸いです

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